2015年3月15日日曜日

JC-120修理&カスタムー其の2ー

皆さんこんばんわ。

最近レコーディング業務が続いていた為、RECしてはMIX、RECしてはMIXという日々を送っていました。はい、ブログ更新さぼってすいません。。

さて気を取り直して今回は前回の続き、JC-120のカスタム作業についてお送りします。
ライブハウスにてハードに使われてきたこちらのJC-120ですが、無事修理を終え復活したところで更に手を加えました。




じゃじゃん!はい、バック面の空きスペースにジャックを2つ増設しました。既にピンッときた方もいるかと思いますが、その正体は・・・・そうスピーカーのインプットジャックです。JC-120はコンボアンプの為、アンプ部分からスピーカー部分へ直接結線されていますが、このジャックを増設することでアンプ部とスピーカー部で分けて使用可能になります。

なので〜



じゃじゃん!こういう使い方も可能になります!マーシャルヘッドを乗せてJCのスピーカーをキャビネットとして鳴らせます。ライブハウスでキャビが足りない時には活躍しますね。 私もライブハウスでPAをしたりしますが、小規模な箱の場合、数の用意も無いのでキャビが足りなくなる事がありました。そんな時、中にはヘッドアンプのLINE OUTやSENDからJCのエフェクトリターン端子に繋ごうとする方もいました。その場合はヘッドのプリアンプ部で作られた音がJCのパワーアンプで増幅されてるので、当然音は出ますがやはり音は大幅に変わってきます。また、そうした場合ヘッドのパワーアンプが無不可状態になっているのでアンプにダメージを与える可能性もあります。
そんな問題もこのJCがあれば万事OKですね!



接続はこんな感じになります。2つのスイッチジャックを組み合わせているので、モノー4Ω/16Ωとステレオー8Ω+8Ωで入力が可能です。ちなみに通常のJC-120として使用する場合はステレオでの接続になります。



写真はマーシャルのキャビ1960Aのインプットですが、こちらとほぼ同じ仕様となるので大体のヘッドには対応できます。ただ、許容量はモノで120w、ステレオで60w+60wと小さめです。まあ、通常使用する場合は音量は充分だと思いますけど。

ヘッドの持込が多くてキャビが足りない!突然のキャビの故障での替えが無い!そんなトラブルの時はこのカスタムを施しておけば安心!カスタムについては是非当ブースにご相談下さい。

あ、未だにギターやベースの楽器自体のブログ投稿してない事に気が付きました。。
次回あたりはギターリペアについてもお届けしたいと思います。


ではでは。

2015年2月18日水曜日

JC-120修理&カスタム-其の1-

皆さんこんにちわ。

まだまだ寒い日が続いていますが、暖かい日もあったりと少しずつ春の気配を感じる今日この頃。寒暖差が激しいので体調管理はしっかりとしたいですね。暖かくなるのは嬉しいんですが、それと共に恐ろしい「奴」がやって来ます!・・・いや一足先に既に来ています。

そう【花粉】です。。

毎年花粉シーズンはやられております。今年こそは何か絶妙な対策が見つけられればいいんですがね。


さて、リペアブースでは最近アンプの修理が続いておりました。



この一ヶ月だけで9台と当ブースにしてはハイペースでアンプ修理を行いました。真空管交換&バイアス調整、スピーカーユニット交換など様々な作業をしましたが、今回はその中の一台。【ROLANDJC-120】の修理&カスタムをレポートしたいと思います。




こちらのJC-120、ライブハウスで使用されているのでかなり年期の入った状態です。インプットジャックの破損とノイズが出るという症状で来ましたが、チェックした所どうやらエフェクト部(コーラス)も機能していない模様。とりあえず破損したジャックを交換。しかしJCのジャック破損は多いですね。過去何個交換したことか。。。その他怪しいハンダ部を修正、ポット交換をしました。エフェクト部は基板のハンダや各パーツを当たってみましたが、パッと見怪しい所は無い模様。最終的に最重要パーツのICを交換することに。




はい。今回交換したパーツです。現行のJCは分かりませんが、このJCのICは【MN3007】と【MN3101】が使われていました。BOSSのCE-2やCH-1などに使用されていた物と同じですね。アナログコーラスの定番のICですが、現在生産中止品の為中々値が張ります。最近ではMALEKKOからデットストックの 【MN3007】搭載を売りにしたコーラスが出てますね。で、ICを交換したところ正常にエフェクト音が出力されましたー。めでたしめでたし。


と思いきや、今回はこのJC-120に更に「あったらいいな」的なカスタムを 施しました。
 詳細レポートは次回【JC-120修理&カスタム-其の2-】で。お楽しみに!


ではでは。




2015年2月11日水曜日

ヘッドフォン修理

リペアブースの作業の一コマ。ヘッドフォンの断線修理。

【SONY MDR-CD900ST】
言わずとしれた、プロ仕様スタジオモニターヘッドフォンのド定番ですね。僕も長年使用していて現在、3代目が活躍しています。決して音楽的に楽しく聴けるヘッドフォンではありませんが、原音に忠実で大体どこのスタジオにも置いてありますね。この音に耳が慣れてしまうと中々他のヘッドフォンに浮気しづらいです・・・



しかし、さすがに発売から25年以上たち、音の良いヘッドフォンはいくらでも存在しますが、今だ定番として活躍している理由として、プロ仕様としてのメンテナンス性の良さも要因の1つだと思います。MDR-CD900STはドライバーから各部のパーツまで細かく販売されていますので自身でのメンテナンスも比較的に容易です。その為長く付き合っていけるヘッドフォンだと思います。


使用してる人が多いので当然修理依頼もやはり多いです。今回は方チャンネルの断線修理を行いました。



 はい。分解していきます。今回はL側からR側に繋がるケーブルの断線です。このヘッドフォンは何度か修理を行いケーブルの長さが短くなっているので、今回の断線で長さが足りなくなってしまったのでケーブル自体を交換する事に。




ヘッドバンドの中を通っているケーブルを抜き出し新しいケーブルに交換しました。ちなみにヘッドフォンやイヤフォンの多くはリッツ線と呼ばれるケーブルが使われていますが、リッツ線のハンダ付けは少々コツがいりますね。


リペアブースではヘッドフォンの修理も行っています。もちろんMDR-CD900ST以外の物も受け付けています。またケーブルを変えるカスタムなども可能なのでぜひご相談下さい!


ではでは。