2016年1月6日水曜日

あけましておめでとうございます。

皆様、あけましておめでとうございます。

2016年1発目のブログ更新です…暫く更新が滞って申し訳ありません。今年は頑張って定期更新を2016年の一つの抱負にしたいと思います!
 リペアブースも稼働し始めていますので、修理など御座いましたらお気軽にお問合せ下さい!

昨年もギター・ベース・アンプ・エフェクターなどなどご依頼頂きましたが、今年も更なるスキルアップを目指し作業に取り組んでいく次第です。そして新たな動きも展開していけたらと画策中です。


本年も宜しくお願い致します!



※昨年アップ忘れた面白いご依頼品を少しだけアップしておきます。


まずはこちら…
 


RS GUITARWORKS TEEVEE FAT
ここ数年、日本でもジワジワとキテいるRS GUITARWORKS。フライングVとテレキャスターを合体させた非常に目を引くモデルですね。RSの真髄、レリック加工を施してあり斬新なルックスでありながらヴィンテージ感たっぷりの貫禄あるギターでした。
ご依頼頂いた作業内容はフロントPUを通常のテレタイプへの変更、それに伴いピックガードをミントアイボリーに変更するといった内容でしたが、肝心な完成写真を撮るのを忘れてしまいました…
…変更後も中々格好良い仕上がりになりましたよ。



そしてこちら…



【XEN Stringed Instruments OXC 7 String】
こちらはほとんど情報がないんですが、アメリカの工房のギターらしいです。Strandberg系のヘッドレスにマルチスケールを採用したモデルです。ご依頼内容はフレットによる音詰まりの解消とチョーキング時に「ピキッ」となるのを何とかして欲しいという内容でした。
しかしご覧の通り今回のご依頼品、7弦マルチスケール でしかもレフティと、もはや右利きの私には弾けませんでした。しかし毎度レフティの楽器を調整してる姿の辿々しさったら、他人には見られたくない位マヌケな姿だなあと思いました。
フレットはすり合わせ、「ピキッ」の原因はナット溝が弦に対して幅が広く、チョーキングするとゼロフレット上で動いてしまい、ゼロフレットについた弦跡に当たる度に音が出ていました。こちらもゼロフレットの弦跡をすり合わせで消して、ナット交換で無事解消されました。


このような色々な楽器に遭遇するのもこの仕事の醍醐味であります。 日々勉強であります!


それでは2016年もリペアブースを宜しくお願い致します!




ではでは









2015年3月15日日曜日

JC-120修理&カスタムー其の2ー

皆さんこんばんわ。

最近レコーディング業務が続いていた為、RECしてはMIX、RECしてはMIXという日々を送っていました。はい、ブログ更新さぼってすいません。。

さて気を取り直して今回は前回の続き、JC-120のカスタム作業についてお送りします。
ライブハウスにてハードに使われてきたこちらのJC-120ですが、無事修理を終え復活したところで更に手を加えました。




じゃじゃん!はい、バック面の空きスペースにジャックを2つ増設しました。既にピンッときた方もいるかと思いますが、その正体は・・・・そうスピーカーのインプットジャックです。JC-120はコンボアンプの為、アンプ部分からスピーカー部分へ直接結線されていますが、このジャックを増設することでアンプ部とスピーカー部で分けて使用可能になります。

なので〜



じゃじゃん!こういう使い方も可能になります!マーシャルヘッドを乗せてJCのスピーカーをキャビネットとして鳴らせます。ライブハウスでキャビが足りない時には活躍しますね。 私もライブハウスでPAをしたりしますが、小規模な箱の場合、数の用意も無いのでキャビが足りなくなる事がありました。そんな時、中にはヘッドアンプのLINE OUTやSENDからJCのエフェクトリターン端子に繋ごうとする方もいました。その場合はヘッドのプリアンプ部で作られた音がJCのパワーアンプで増幅されてるので、当然音は出ますがやはり音は大幅に変わってきます。また、そうした場合ヘッドのパワーアンプが無不可状態になっているのでアンプにダメージを与える可能性もあります。
そんな問題もこのJCがあれば万事OKですね!



接続はこんな感じになります。2つのスイッチジャックを組み合わせているので、モノー4Ω/16Ωとステレオー8Ω+8Ωで入力が可能です。ちなみに通常のJC-120として使用する場合はステレオでの接続になります。



写真はマーシャルのキャビ1960Aのインプットですが、こちらとほぼ同じ仕様となるので大体のヘッドには対応できます。ただ、許容量はモノで120w、ステレオで60w+60wと小さめです。まあ、通常使用する場合は音量は充分だと思いますけど。

ヘッドの持込が多くてキャビが足りない!突然のキャビの故障での替えが無い!そんなトラブルの時はこのカスタムを施しておけば安心!カスタムについては是非当ブースにご相談下さい。

あ、未だにギターやベースの楽器自体のブログ投稿してない事に気が付きました。。
次回あたりはギターリペアについてもお届けしたいと思います。


ではでは。

2015年2月18日水曜日

JC-120修理&カスタム-其の1-

皆さんこんにちわ。

まだまだ寒い日が続いていますが、暖かい日もあったりと少しずつ春の気配を感じる今日この頃。寒暖差が激しいので体調管理はしっかりとしたいですね。暖かくなるのは嬉しいんですが、それと共に恐ろしい「奴」がやって来ます!・・・いや一足先に既に来ています。

そう【花粉】です。。

毎年花粉シーズンはやられております。今年こそは何か絶妙な対策が見つけられればいいんですがね。


さて、リペアブースでは最近アンプの修理が続いておりました。



この一ヶ月だけで9台と当ブースにしてはハイペースでアンプ修理を行いました。真空管交換&バイアス調整、スピーカーユニット交換など様々な作業をしましたが、今回はその中の一台。【ROLANDJC-120】の修理&カスタムをレポートしたいと思います。




こちらのJC-120、ライブハウスで使用されているのでかなり年期の入った状態です。インプットジャックの破損とノイズが出るという症状で来ましたが、チェックした所どうやらエフェクト部(コーラス)も機能していない模様。とりあえず破損したジャックを交換。しかしJCのジャック破損は多いですね。過去何個交換したことか。。。その他怪しいハンダ部を修正、ポット交換をしました。エフェクト部は基板のハンダや各パーツを当たってみましたが、パッと見怪しい所は無い模様。最終的に最重要パーツのICを交換することに。




はい。今回交換したパーツです。現行のJCは分かりませんが、このJCのICは【MN3007】と【MN3101】が使われていました。BOSSのCE-2やCH-1などに使用されていた物と同じですね。アナログコーラスの定番のICですが、現在生産中止品の為中々値が張ります。最近ではMALEKKOからデットストックの 【MN3007】搭載を売りにしたコーラスが出てますね。で、ICを交換したところ正常にエフェクト音が出力されましたー。めでたしめでたし。


と思いきや、今回はこのJC-120に更に「あったらいいな」的なカスタムを 施しました。
 詳細レポートは次回【JC-120修理&カスタム-其の2-】で。お楽しみに!


ではでは。




2015年2月11日水曜日

ヘッドフォン修理

リペアブースの作業の一コマ。ヘッドフォンの断線修理。

【SONY MDR-CD900ST】
言わずとしれた、プロ仕様スタジオモニターヘッドフォンのド定番ですね。僕も長年使用していて現在、3代目が活躍しています。決して音楽的に楽しく聴けるヘッドフォンではありませんが、原音に忠実で大体どこのスタジオにも置いてありますね。この音に耳が慣れてしまうと中々他のヘッドフォンに浮気しづらいです・・・



しかし、さすがに発売から25年以上たち、音の良いヘッドフォンはいくらでも存在しますが、今だ定番として活躍している理由として、プロ仕様としてのメンテナンス性の良さも要因の1つだと思います。MDR-CD900STはドライバーから各部のパーツまで細かく販売されていますので自身でのメンテナンスも比較的に容易です。その為長く付き合っていけるヘッドフォンだと思います。


使用してる人が多いので当然修理依頼もやはり多いです。今回は方チャンネルの断線修理を行いました。



 はい。分解していきます。今回はL側からR側に繋がるケーブルの断線です。このヘッドフォンは何度か修理を行いケーブルの長さが短くなっているので、今回の断線で長さが足りなくなってしまったのでケーブル自体を交換する事に。




ヘッドバンドの中を通っているケーブルを抜き出し新しいケーブルに交換しました。ちなみにヘッドフォンやイヤフォンの多くはリッツ線と呼ばれるケーブルが使われていますが、リッツ線のハンダ付けは少々コツがいりますね。


リペアブースではヘッドフォンの修理も行っています。もちろんMDR-CD900ST以外の物も受け付けています。またケーブルを変えるカスタムなども可能なのでぜひご相談下さい!


ではでは。



2014年12月2日火曜日

SDE-1000修理

皆さんこんばんわ。

ブログ開始して既にずいぶんの時が経ってしまいました。。。
こまめに更新出来る様に頑張ります。


さて、今回のリペア作業はデジタルディレイの名機ROLANDのSDEシリーズ【SDEー1000】1980年代に発売以降、未だに現役で使用されている方も多いのではないでしょうか?


しかし年代的には既にヴィンテージの域に達してきているので、やはり不具合も多くなっ来ると思います。今回はエフェクトが効かない・動作不安定という症状。



一通りチェックして液漏れしたりと駄目そうなコンデンサ-を交換しました。



ついでにメモリ用の電池も交換。今ではあまり見かけない【CR1/3N】。サイズ的にはSR44やLR44のボタン電池を2個重ねたサイズの電池ですがCR(リチウム)の3Vです。写真では既に取り外ししてしまいましたが、電池ホルダーは無く、電池に直接端子が付いていて基板上に取り付けられていました。ホルダーが無い為、値段の高CR1/3Nにこだわる必要はありません。
今回は近所のカメラ屋さんでゲットしたCR2にリード線を取り付け空きスペースに固定しました。


結果、エフェクトの動作も安定し、メモリも出来るようになりました。
これでまた現役続行で現場で活躍してくれると思います。


修理して思ったのですが、このモデルはディレイタイムをフロントパネルの上下のボタンで設定します。個人的にはツマミの方が操作しやすいですね。
しかし、SDE1000はリアパネルにディレイタイムを×1~×1.5まで動かせるツマミがついてます。ラックに収めたらいじる事は難しいので、このツマミをフロントパネルに移植したら使用方法の幅が広がるんじゃないかなあと感じました。

機会があったら挑戦してみようと思います!


ではでは。








2014年11月23日日曜日

ブログはじめました

皆さんこんにちは。

この度スタジオリバイバルのリペアブースブログがスタートしましたー。
不定期の更新になりますが、日々の作業風景や機材についてあれこれと色々お届けしていこうと思っています。よろしくお願いします!

さて、本日はブログ1発目ということで当リペアブースの紹介をしたいと思います。

スタジオリバイバルのリペアブースは東京は杉並区の荻窪、JR/地下鉄丸の内線の荻窪駅よりなんと徒歩1分の好アクセスな立地にあります。楽器が重くても楽ちん!

詳しくはこちらをご覧下さい。
 http://www.heavysick.co.jp/revival/access.html


スタジオへの降り口。目印は焼き鳥屋さんのデカイ提灯。焼き鳥の誘惑に負けずに地下へGO!



 イタリアンな石畳の階段を下りるとリハーサルスタジオらしからぬ入り口がございます。


古木の床材やアンティークなテーブルが置かれカフェのような落ち着いたロビー。奥のガラス張りの部屋がリペアブースになります。このロビーではゆったりと修理等について打ち合わせが可能です。


こちらが作業台。狭いブースですが、ギターやベースを軸に、エフェクターやケーブルなどの周辺機材やDJ機材などの電子楽器、スピーカーなど様々機器の修理・調整を行っております。スタジオ内のブースの為、さすがに大型の機械や塗装設備はありませんが、そういう大がかりな修理は、信頼出来る提携工房にて作業行っていますので、どんな修理内容でも当ブースにご依頼頂ければ対応可能です。

さらに修理品の音出し・チェックはリハーサルスタジオで大音量で可能です!


現在、リペアマン一人で作業を行っておりますが、可能な限り素早いフレキシブルな対応を心がけています。またスタジオの営業時間は夜24時までなので、夜間受付も可能です。なので『明日ライブなのに調子が悪い!困ったぞ!』そんな時は是非一度ご相談下さい。もちろんスタジオの会員様でなくてもお持ち込みの修理大歓迎です。


ギターリペアショップってなんだか敷居が高いなあと感じている方も多いと思いますが、スタジオ練習がてらにでもブースを除いてお気軽に相談して頂ければと思います。



以上記念すべき第一回目のブログ、ブース紹介でしたー。
こちらのブログは不定期・マイペース更新にはなると思いますが、少しでもブースの雰囲気
が伝わるように更新していく予定ですので、今後ともよろしくお願いします!